葡萄の栄養柑橘の栄養・ブルーベリーの栄養

         

  

葡萄の栄養

 葡萄はなんと世界中で一番生産されている果物で、ヨーロッパではその栄養価の高さから「畑のミルク」と呼ばれてい
ます。日頃何気なく食べている葡萄。葡萄の栄養にはいろんな成分があります。ここでは葡萄の栄養を簡単にご紹介し
ましょう。

  葡萄は、
クエン酸、ビタミンA、B1、B2、C等の栄養素は他の果物に比べ平凡なものの、カリウム、鉄、亜鉛、銅等の
ミネラルが豊富です。産前産後の妊婦の方にはお勧めです。
 しかし、なんといっても葡萄という果物の最大の成分は豊富な
ポリフェノールでしょう。ポリフェノールは抗酸化の作用
を持っています。活性酸素などによる老化防止、発ガン抑制の効果があります。

 葡萄の場合、
アントシアニンで、主に果皮に含まれます。ヨーロッパ及び欧米の方は葡萄の果皮は普通に食べます。
現在ヨーロッパでは、いろんな生の葡萄を潰し、その果汁を使ってエステに使用するのが流行だそうです。

 また葡萄は暑い夏に収穫しますが、これは含まれる
ブドウ糖が体に消化吸収されやすくエネルギーに早く変わる葡萄の
特性とも一致して
夏バテや疲労回復、また、産前産後の妊婦にも良い果物です。果物の旬の時期というのは葡萄に限ら
ずよくできていると感心させられます。
 
また、葡萄の『種』に含まれる成分としては、
タンニンがありました。種を舐めると渋いですね?これがタンニンの成分で
す。これも
抗酸化作用があります。しかしこれまで知られていなかった、超強力で葡萄にだけしか含まれていない成分
があるのをご存知ですか??
 
OPC(オリゴメリックプロアンソシアニジン)がその正体です。詳しくはhttp://www.ktv.co.jp/ARUARU/index.html
発掘!あるある大辞典)をご覧いただくとして、この物質は、脳の機能を高めるのをはじめ、動脈硬化を防いだりします。
その成分の力は、お茶等のカテキンの5倍、ビタミンEの50倍、ビタミンCの20倍と言われています。

 葡萄って捨てるところがないんです。
 皮は以前から私自身は食べてました。皮と果肉の間って結構おいしいですよね。ところが種までも食したほうが体に良
いみたいです。私は、来年から種もガリガリやろうかなと思っています。お近くの農家から、売り物にならない葡萄を安価
で手に入れて皮ごと、種ごとジュースやジャムにすることを、是非是非お勧めします。

特に皮ごと煮てジャムにするのは、おススメ。佃煮くらいの堅さがベスト。とてもおいしいです。





柑橘の栄養

 柑橘類は昨今、人気不足が深刻で価格低迷等が続いています。しかし冬〜春にかけては多かれ少なかれ、ご家庭に
置いてある方もあるのでは?
 柑橘類は、その豊富なビタミン類や、色んな機能的な成分に恵まれていて栄養価において優れた果物です。

柑橘類の栄養素のなかでポピュラーなものは
ビタミンCです。主に風邪予防や老化防止に効果があります。ビタミンCの
他にもビタミンAやビタミンEなどが含まれますがこれらは、抗酸化性ビタミンとよばれ、葡萄のポリフェノールと同じく
活性
酸素を取り除き老化防止、動脈硬化等に効果的
だと言われています。

 最近の研究で、柑橘類その中でもミカンに含まれている栄養素のなかで、重要な発見がありました。その栄養素は、
β
ークリプトキサンチン
と呼ばれる物質です。このβークリプトキサンチンの働きはズバリ発ガン抑制効果です。その効果は
緑黄色野菜等に含まれるβーカロチンの約5倍なんだそうです。
「ミカン」や「ポンカン」「はるみ」の場合は100gあたり1mg含まれており、これはオレンジやグレープフルーツの含有量と比
べると4〜5倍!!

国産柑橘類・・・う〜むもう少し見直されてもよいのでは??っと思った方は農家かな?(笑)

調べたところによるとミカンの場合は。1日1個〜2個、しかも毎日食べればそれなりに効果は出るそうです。
安い割りに健康機能補助食品としての効果が高い柑橘類。さ、あなたも明日からバリバリ食べて柑橘フリークになりまし
ょう!!(笑)
 
NEWS

                大発見\(◎o◎)/! 「ノビレチン」の効果(2019・1・1)
ノビレチンとは
 柑橘類の果実や皮(果皮)に多く含まれる成分です。フラボノイドと呼ばれる植物の色素であり、ポリフェノールのひとつ
でもあります。柑橘類の中でも、シークヮーサーやポンカンに多いことがわかっています。
                    
柑橘名 100gあたりに含まれるノビレチン(mg)
温州ミカン 24
カボス 89
ポンカン 127
シークワーサー 267

出典: ノビレチンとは┃抗認知症機能性食品開発部門┃東北大学

効能は
 
 抗認知症
  ノビレチンは、他のポリフェノールと同様に抗がん作用があることはわかっていたらしいのですが最近アルツハイマー
病に代表される「認知症」に有効だとする発表が次々にされています。

〜ヒトのアルツハイマー病に最も類似していると考えられるヒトのアルツハイマー病患者の遺伝子を導入したマウス(Tgマ
ウス)に対する、ノビレチンの抗アルツハイマー病効果を検討した。その結果、記憶障害が起きている起きているこのモデ
ルマウスにノビレチンを投与すると、健全なマウスの記憶力のレベルまでに完全に回復するとともに、その病気の原因物
質とされるAβ蛋白質の海馬における蓄積量が顕著に減少するという極めて興味深い事実を発見した〜

 以上は東北福祉大学の大泉研究室の発表です。詳しい作用機序はネットにたくさん発表されていますのでそちらを参考
にされてください。私が調べたところ、効能が高く、効果が顕著だということです。

 っと、ここまでで、生産農家としては止めておけばビジネス的にはよろしいのですが、も、ちょっと勉強してしまいました。
すると??
 このノビチレンを、効果的に摂るにはどうするか。1日に50mgのノビチレンを摂取するにはポンカンで約1キロ食べる必要が
あるらしいのです。ちょ〜っと無理\(◎o◎)/!今のところジャムが良さそうですよ。
  
  



 





ブルーベリーの栄養

 ブルーベリーはここ10数年くらいで急速に人気を伸ばし生産されてきた果実です。葡萄やミカンと違い、野性味あふれ、
可愛い味のこの果実が何故ここまでの人気を伸ばしえたのか。
 
 それは生食や、加工に優れ、色んな利用用途があるというだけではなく、なんといっても健康に役立つ、機能性食品であ
るという点に尽きると私は考えています。しかも現在は空前の高齢化社会であり、健康ブーム。

 ブルーベリーが「眼」に良いということは昔から知られていました。ブルーベリーのアントシアニン色素は網膜のロドプシンに
働きかけ、
視覚の機能が上がるだけでなく、夜間の視力がよくなったり、視野が広がったりします。しかし即効的に効き、約
24時間で効果は消失します。
 
 「眼」に良い栄養以外にも、ブルーベリーにはたくさんの栄養があります。その一つが
「食物繊維」です。その量はキウイや
リンゴよりも多いとされています。そのわけは、ブルーベリーは皮ごと、種子ごと食べる果実であることが挙げられます。それ
により便秘解消や整腸作用、大腸がんの予防に有効です。

 またブルーベリーエキスでは、
毛細血管の保護機能、循環器系機能の改善機能、抗炎症・抗潰瘍機能、活性酸素除去機
能が
確認されています。

その他、ここでは挙げませんが色々な健康増進機能がブルーベリーには備わっているみたいです。ブルーベリー作ってて良
かった。パクパく食べよう(笑)